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「…ねぇ、元」
「んー?」
「なまえどうする、考えてんの?」
「…まだ。顔見てからって思ってたからなぁ」
…なんか、元らしい。
そう思ったら、頬が緩んできちゃう…。
「そうだね?いい名前、考えてあげてよ」
「オレだけかよ?」
「じゃぁ、ひとり…ずつ決める?」
「だな、男の子の方考えるよ」
「じゃ、私は、女の子ね。」
なんて、言いながら…
本当はひとつ、考えてる名前があったりする。
「……可愛いよなぁー」
「ふふ、ホントだね!」
さっきから、元はふたりから全然、目を離そうとしない…。
なんか、
ーーパパって、
顔に、なってる?
凄く優しい顔を…してる。
その横顔を見てるだけで、幸せな気持ちになってく。
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