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元の腕に身体を預けてた私は、少しだけ離れた。
……すると、
元の顔が、ゆっくりと近づいてきて…私の顔を覗き込む
「……楓?」
「……パパ、…だね?優しい顔、してる」
「……いつも、だろ?」
「…もう、そん…っん…んん」
意地悪く言ってきた元に、文句を言おうとしたら…
……急に、言葉ごと、呑み込まれてしまった。
ゆっくり角度を変えて
……何度も、……何度も
……優しく、……深く、
まるで、
『愛してる』
そう、言われてるようで……
夢中で…それに応えるように、
……元の首に、腕をまわして
何度も、元のぬくもりを感じるように…絡まったまま動けなかった
……離れたくなかったから…。
ーーふたりの天使たち
が、見てるのも忘れて…?
お互いの愛を確かめるように…
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