プロローグ

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プロローグ

 魔法が当たり前のものとして存在する世界。魔法使いが大きな権力を持つ世界。  その魔法界の頂点に立つもの。それが名門一之宮家の長女、一之宮紫(イチノミヤ ムラサキ)。彼女は僅か17歳にして並居る実力者を抑え、魔法界の女王として君臨した。かの英雄の子孫としてふさわしいその実力とその美貌は、多くの魔法使いの羨望の的となっている。  そんな彼女には溺愛する弟がいる。一之宮家の長男にして、現一之宮家当主、一之宮葉(イチノミヤ ヨウ)。彼は姉を超える魔力を有しているがそれを扱うことができずおちこぼれといわれ続けている。  これは、天才と呼ばれる女王の姉とおちこぼれと言われる弟をとりまく魔法使いの物語。
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