ヒーロー来たん

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だから、 「このクソガキッ!! ×××になりたくなかったらッ! 泣け!叫べ!ひれ伏せ!」 今だからこそ、そうして脳内でいいように遊んであげられるし。 だからと言って今更、彼らを恨んでいる訳でもない。 それに・・・・・、 五歳のわたしと言えば、純情な筈なのに、自分が弱いとも思っていなかったし。 そして強いとも思っていなかった。 泣いていたわけでもなく、 笑っているわけでもなく、 ただ...五歳のわたしは、自分より背の高い男の子を見上げていた。 そう不思議なほど冷静に。
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