ヒーロー来たん

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「なんだよ?おまえ?」 「あーー!駄目だよ!! 嫌がってるよ?」 その子がわたしに指をさす。 いやがっているのは、正解だった。 「はっ?なに? オレたち、遊んでるだけだしぃー」 .....わたしで? 歳の変わらないくらい子が、わたしたちに向かって歩いてくる。 「ちょっと、ぼくとタイマンしない?」 「タイマン?」 「喧嘩って意味だよ」 なぜかは解らないけど、喧嘩が始まりましたとさ...。 いま思えば、一対一じゃなかったから、タイマンじゃないけど。 それは見るにたえないもので、 引っ掻いたり、噛みついたり。 そして気がついたら、辺りは夕方。 いじめ飽きた彼らは、見当たらなくなった。 「だいじょーぶ?」 なんて言う男の子にわたしは、目をパチクリさせて。 ジーと見つめた。
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