ヒーロー来たん

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その子は、大の字になって寝転がっている。 屈んで覗き込むと、ニコリと笑った。 その子は、おかしい。 わたしは聞かずには、いられなかった。 「大丈夫?と聞くのは...わたしだよ...?」 でも....その言葉でいっぱい,いっぱいだった。 「なんで、怪我してるの?」 わたしのせいで? そういうと彼は、言う。 ー ぼくは、強くなりたいんだ ー そう言って立 ち上がった。
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