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第2話
私が教室に入り、席についた瞬間、本鈴が鳴り、担任の先生が入ってきた。
「始めまして。僕がこのクラスの担任の、嶋田 幹彦です。皆気軽に話してください…ちょっとバタバタしてて申し訳ないのですが、今から入学式があるので、番号順に廊下に並んでください」
(あ、優しそう…良かった)
安心して胸を撫で下ろし、すぐに指示通り廊下に並んだ。
「入学生の皆さん、私たちは――」
(眠…)
ふぁ、と欠伸をしたあと、ふと周りを見渡した。
(あ…あの人)
教師用の椅子には、さっき助けてもらった男性が座っていた。
(先生だったんだ)
それにしても若いなぁ、なんて思いつつ、私は前を向いた。
(…へぇ…)
あの男性が見ているなんて、考えもせずに。
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