第3話

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――まさか月島にあんなことを言われるとは予測していなかった。 「彼女とか作んないの?教師が忙しいのは百も承知だけど、希神も今年で22だし、お前結構告白とかされるだろ?」 イケメンだからな、と付け足して、月島はコーヒーを啜った。 「女は苦手だ」 「知ってる」 勿論俺にも女経験はあり、そのたびに玉砕してきた。 女はどうでもいい所で怒って、忙しいから構えないと言っておいても会いに来る。なんてうっとおしい。もうしばらく恋はしないだろう。 「ま、希神は馬鹿だからな」 「お前より成績はいいぞ?」 そうじゃない、と言って月島は自分の会計をして帰っていった。 つくづく自由な奴だ、と希神は思った。
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