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――まさか月島にあんなことを言われるとは予測していなかった。
「彼女とか作んないの?教師が忙しいのは百も承知だけど、希神も今年で22だし、お前結構告白とかされるだろ?」
イケメンだからな、と付け足して、月島はコーヒーを啜った。
「女は苦手だ」
「知ってる」
勿論俺にも女経験はあり、そのたびに玉砕してきた。
女はどうでもいい所で怒って、忙しいから構えないと言っておいても会いに来る。なんてうっとおしい。もうしばらく恋はしないだろう。
「ま、希神は馬鹿だからな」
「お前より成績はいいぞ?」
そうじゃない、と言って月島は自分の会計をして帰っていった。
つくづく自由な奴だ、と希神は思った。
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