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失礼を承知で、私は淡々と告げる。
……上司にこんなに誘われて断りまくる部下って、最悪じゃん…。
ていうか、気使わせすぎだよね…。
心の中で苦笑しながらも、私は言葉を紡ぐ。
「部長もお疲れでしょうから、私なんか気にせずに早く帰ってください」
……我ながら、すごく感じが悪い。
部長はそんな私のことは気にしないというように、微笑みを浮かべたまま言う。
腕はまだ掴まれたままだ。
「じゃあ、小野寺さんが癒してよ」
……この人の頭の中が理解できない。
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