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青年は全てにおいて完璧だった。
まさに漫画や小説、アニメに出てくるような人間だったのだ。
だが彼には無いモノがあった。
「「君の名前は?」」
産まれた時に親から貰う最初で、最高の贈り物。
この狭い世の中で短い一生を終えてもなお、残り続ける大切なモノ。
夢の中で青年は見知らぬ男の子にそう聞かれた。
『・・・・・・・』
青年は答えられなかった。男の子は青年の瞳を真っ直ぐに見つめ笑顔でこう言った。
「「じゃあ、君の生きる意味は何?」」
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