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それから10分程歩き、学校に着く。
そこはまるで軍の基地みたいに厳重、ということはないが高さ5メートルはある塀で囲われている。
ただ単に力が暴走しても外に被害が及ばないようにするためのもの。
俺達以外にも生徒がチラホラと見える。
時間が時間だから皆急いでいるが。
俺達も校舎に入る。
「では私達はこちらなので」
「また後で、お兄さん、円香さん」
佐奈と真香と別れ、俺達は教室に向かう。
完全実力主義であるこの学校は、優秀な能力者はAクラス、そこからB、C、Dと下がっていく。
俺達3人がAクラスなのは言うまでもないが、俺達3人はAクラスだ。
「俺はAクラスだ」
「何言ってんの刹那?」
「……なんでもない」
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