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この壁を破壊出来ないようならAクラスには到底入れない。
俺は足が壊れるのを覚悟で蹴れば壊せる。
ちなみにこの壁は今の校長の能力で出来ているため、壊しても再生する。
幾つかある壁の前に列が出来ており、俺と和也は短い列に並んだ。
「今日こそ全部溶かしてやるぜ」
和也が右手に炎を纏わせる。
1年の最後では、ほんの少しだけ溶かせずに終わったため、春休みに隠れて特訓していたが、気付いていない奴はいない。
「春休みに特訓した成果が出るといいな」
「おう!……ってなんで知ってんだよ!?」
「依頼所で時々見掛けたしな」
依頼所とは簡単に言うとファンタジーの世界のギルドだ。
能力者を頼って様々な仕事が依頼されるため、それをこなして小遣いを稼ぐのだ。
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