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壁の表面が凍るが、それだけで終わってしまう。
それを見た佐奈がショックを受け、壁から離れようとするが、俺が止めた。
「兄さん?」
「佐奈。これは初めてのテストで初めての破壊活動だ。だから上手くいかないのは仕方ない。けどもう一回トライしないか?」
「兄さんがそう言うなら……」
佐奈は再び壁の前に立ち、能力を発動させようとする。
俺はそんな佐奈の肩に手を置き、囁く。
「佐奈、想像するんだ。俺と佐奈は今2人っきりでデートしてる」
「デート……」
にへへと笑う佐奈を置いて話を続ける。
「2人で歩いていると前方から和也が俺逹に手を振りながら走ってくるんだ」
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