動始歯車

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あー……余計な事言いやがって。 「もっと凄いじゃないですか!」 「ま、まあな」 佐奈の頭を撫で、なんとかその場を凌ぐ。 テストが終わった事だし、教室に戻るか。 そう思い、教室に向かおうとした時、後ろから彼女の声が聞こえた。 「2年Aクラス。立花涼華」 俺は振り返り、彼女に視線を向けた。 手を前にかざすと、鱗のような、六角形の透明なタイルが何枚も現れ、それを地面と平行にして前に飛ばす。 それは壁をなんなく貫通し、穴をあける。 あれが彼女の能力。 水色の半透明の物体で、六角形の薄いタイルのような形状をしている鱗のようなものを盾として扱ったり、今のように武器としても使える便利な能力。
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