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学校を出てすぐのところで待っていると、佐奈と真香が来た。
「お待たせしました、お兄さん」
「2人共早かったな。和也はまだ体力測定中だから先に帰るか」
そう言うと無言で佐奈は、俺の腕と自分の腕を絡ませた。
それを羨ましそうに見る真香だが、何かを思い出したのか、学校に目を向けた。
「円香さんはまだテスト中ですか?」
真香は学校から俺に視線を移す。
「あー、円香は今病院でテストしてるはず。怪我人を実際に癒すのがテストだから」
「そうなんですか」
和也と円香がいないため、3人で帰宅する事になった。
その道中、真香が俺の空いた手をじっと見つめている事に気が付いた。
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