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「……消えてって言ったの聞こえなかった?」
隣から殺気を感じても、俺は逃げようとはしなかった。
「涼華は子供の頃から嫌な事がある度にこの公園にプチ家出するよな」
「あなたストーカーかなんか?」
「んー……下僕からストーカーってどちらかと言うとランクダウンだよな」
「は?下僕?何言ってんの?」
怒りから呆れに涼華の心情は変わったが、結構ショックだった。
やっぱり覚えてないんだな……今までの事。
でもこれからまた……。
「なあ涼華」
「何よ?」
返事があるって事は少しは俺に興味があるようだ。
ま、無視されても話し続けるけど。
「7年前ぐらいから3年間くらいさ、ここで男の子と遊んだの覚えてない?」
単刀直入に過去の事を聞くと、涼華は目を丸くしてこっちを見た。
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