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「しーッ。そんな大声だしたら近所迷惑になるよ」
俺がまわりを見ながら言うと、涼華は大袈裟なまでに小声で喋った。
「だったら大声ださせるような事すんじゃないわよ、バカ」
「悪かった。ま、あんま難しく考える必要はねぇよ。どうせすぐに解決するんだし」
「なんでそんな事わかんのよ?」
「なんとなく?」
「使えないわね」
俺の勘が一蹴されたが、涼華は開き直ったかのように顔を上げた。
「まあでも、なんとかなるでしょ」
涼華はさっきまで悩んでいたのが嘘なんじゃないかと思える程、明るい声でそう言った。
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