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翌日。
俺は教室に入ると、先に席に着いていた涼華と目があった。
「お、見てみろよ刹那。立花さんが俺を見つめてる」
後ろにいる和也が正気を疑いかねない発言をしていたが、俺は無視して涼華のもとに向かった。
「や。随分と早いな」
今はHRが始まる15分前。
つまり涼華はもっと早くから学校にいたということ。
「別に。早く起きただけよ」
「そっか。てっきり俺に会いたくて早く来たのかと思った」
「なっ!?そんな事ある訳ないでしょ!」
いきなり大声を挙げた涼華に視線が集まり、すっかり小さくなってしまう。
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