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「……何すんのよ?」
今にも噛み付いてきそうな目付きで睨まれる。
が、俺は逃げずに額をつつく。
「カッとなったらすぐに能力使おうとする癖っつうか本能みたいのなんとかしないと怪我人出るぞ」
「あんたが苛立たせるからでしょ?」
ごもっともな意見で。
「今回はそうだったけど、もし実戦で相手に挑発されてカッとなったらどうするのさ?」
「それは……」
自分で上手く感情がコントロール出来ず、些細な事で能力を発動させてしまう涼華は今まで友達をつくるにつくれなかったのは知っている。
だがこれからもずっとそうであってはいけない。
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