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そして昼休みに入り、俺は弁当を持って和也と円香と中庭に向かおうとしたが、呼び止められた。
「待ちなさい、下僕」
まあ、その声の主なんて1人しかいないんだけどね。
振り向くと、涼華が仁王立ちしていた。
「なに?」
「飲み物買ってきて」
「……いや、俺弁当あるから購買行かないし」
まさか断られると思っていなかったのか、驚きを隠せない涼華。
和也と円香は突然の事で状況を理解出来ていない。
「学食じゃないなら一緒に食べるか?紅茶なら向こうにあるけど」
佐奈がいつも紅茶を持ってきているから今日もあるはず。
「ま、まあ一緒してあげる」
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