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和也は涼華をチラチラと横目で見て、涼華はそれに苛立ち、円香は今にもキレそうな涼華から距離をとって、俺はいつものように歩いていたからか、道中、会話の1つもなかった。
中庭で俺達を待っていた佐奈と真香のもとに着くと、涼華は苛立ちを隠し、円香も助かったかのように安堵した。
「兄さん。そちらの方は?」
佐奈が初対面の涼華を見て、疑問に思ったのだろう。
「ああ、こいつは立花涼華。友達いないから仲良くしてやってくれ」
と言った瞬間、尻を蹴られた。
結構な威力があって倒れそうになったのは秘密だ。
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