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そう、あれは俺と涼華が子供の頃に遊んでいた時。
雨で土が濡れ、あの公園が泥だらけだった時に起こった。
その時は晴れていたが、土の底からミミズが這い出てのたうち回っていたのだ。
そこに俺と涼華は何故か裸足で飛び込み、涼華はミミズを踏んでしまった。
足の指から頭を出し、足の裏でヌルヌルと動く、あまりにも気持ち悪いミミズの感触に、涼華は不快感を感じ、大泣きしてしまった。
それ以来ミミズが苦手になり、雨が降った翌日は長靴で遊ぶのが習慣になった。
「そう言えばいたわね……。あまりのショックであの日は記憶が飛んで……」
うわー……そんなにショックだったんか。
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