396人が本棚に入れています
本棚に追加
「……約束したんだから当たり前よ」
若干頬を赤らめる円香に、一瞬ドキッときてしまった。
平常心平常心。
「あ、お兄さん。卵焼き、上手く出来たので食べてみてください。はい、あーん」
真香が卵焼きを箸で掴んで俺に差し出す。
俺はそれをパクッと頬張り、咀嚼する。
「程よい甘みに軽く塩が効いたダブルパンチ。うむ、美味なり。余は満足ぞ」
「本当ですか!?やったぁ!」
やや大袈裟に喜ぶ真香だが、卵焼きや炒飯、味噌汁を旨く作れる人は料理が上手だと、俺は思っているからな。
シンプルな料理は個人でかなり味の差が出てしまうため、腕が問われる。
最初のコメントを投稿しよう!