396人が本棚に入れています
本棚に追加
「誰もいないところでひっそりと暮らすか」
「ああ……。それもいいな」
和也と共に遠くを眺め、傷のなめあいをする。
俺……本当に大丈夫かな?
「はあ……」
自然にため息が出てしまう。
こんなんじゃダメだってわかってるのに……上手くいかないんだよな……。
「はあ……」
何度も出るため息が女子達に聞こえたのか、佐奈が駆け寄って慰めてくれた。
「兄さん。兄さんには私がいますから」
妹よ、それは兄ちゃんが一生彼女出来ないと言うことかい?
等とは言えず、俺は佐奈の頭を撫でた。
最初のコメントを投稿しよう!