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それに俺はもうすぐ……。
だから思い出は作れるだけ作っておきたい。
「まあ、その内佐奈にも彼氏が出来るから、それまでは甘やかしてもいいかな、と」
と俺が言った瞬間、和也がこっちに向かって疾走してきた。
「はいはーい!俺立候補しまぁす!」
どうやら今の会話が聞こえていたらしく、和也は佐奈の前にスライディングしながら正座した。
「和也さんはちょっと……」
「あべしっ!」
即行でフラれた和也。
まあ俺も、
「お前が弟になるのは嫌だな」
「ぐぼらっ!?」
兄妹でのワンツーフィニッシュが和也に決まり、見事和也を迎撃した。
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