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眠っている涼華のもとに移動し、赤みがかった桃色の髪を撫でる。
俺の最初で最後のプリンセス。
能力者であった俺達は、学校で平穏な日常を過ごすのは難しい。
だから互いに心の支えが必要だった。
俺は涼華で、涼華は俺で。
そしてその関係がいつまでも続けばなんて今も思っている。
俺は初恋の相手に今も恋してる。
涼華のサラサラの髪をどのくらい撫でていただろうか、不意に涼華が目を覚ました。
「悪い、起こしたか?」
「あ、あ、あ、あんた何してんのよ!?」
バッと起き上がり、こちらに指をさしながら顔を赤くする涼華。
「別に大した事はしてないよ」
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