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「し、してたじゃない!」
「なにを?」
「いや、だから……その……」
自分が何されてたかよくわかっていなかったのだろう。
突然口ごもる涼華。
だけどそんな仕草が可愛くて。
「涼華の髪撫でてただけだよ」
「そっか。私の髪撫でてただけか、って何勝手に撫でてんのよ!?」
猿みたいにキィキィ喚くのは乙女としてどうかと思う。
俺はツッコミ担当になりかけている涼華の手を握り、空いた手で口許に指を当てた。
「どさくさに紛れて何してんのよ!」
「しぃー。みんな起きちゃうよ?」
俺の言葉で、涼華は先程のメンバーで昼寝しているのを思い出したのか、口を紡いだ。
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