波乱日常

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結局俺達2年Aクラスの担任である髪を後ろで束ね、だんごのようにしている美人教官に発見され、軽く注意された。 何故か俺だけ。 「なんで俺だけ怒られたし」 「顔からして兄さんか和也さんのどちらかが主犯に見えますからね」 帰り道に佐奈に言われた言葉に、俺は少なからずショックを受けた。 俺ってそんな悪人面してるか? いや、まあ確かに子供の頃涼華に「あんたって物語の一番最後に裏切る脇役みたいな顔してるわね」なんて言われたことあるけども。 あるけども! 「妹にまでそんな事言われたら……ストレスで白髪生えてくる」 「兄さんは前から頭真っ白ですよ」 そう、俺は能力が目覚めてから髪が白くなってしまったのだ。 「クスッ」 今のやり取りが涼華にウケたらしく、笑っていた。 ちなみに今は家が全員同じ方向のため、6人で帰宅中だ。
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