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佐奈と学校に向かっている途中、3人の男女がこちらに手を振っているのが見えた。
その3人のもとへ、俺達は向かう。
「よう」
佐奈に掴まれている左手は使えないため、空いている右手を軽く上げる。
「おはよう、2人共」
「おっす」
「おはようございます。佐奈ちゃん、お兄さん」
返したのは順に幼馴染みの円香(まどか)と和也(かずや)。
最後のは和也の妹で佐奈と同い年の真香(まなか)。
何故か俺の事をお兄さんと呼ぶ。
「朝から仲が良いわね」
赤い髪を後ろで束ね、ポニーテールにしている円香が俺達を見て言う。
「全く、羨まけしからんぜ。佐奈ちゃん、俺の右側はいつでも空いてるよ」
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