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世界一を誇る大都市“ポリエス”
ポリエスには基礎知識や能力の発現について詳しく学ぶ学園都市。
主に能力開発を行なっている科学地帯などがある。
とても豊かで授業は免除されている。税金も軽減している。
世界中の大手企業がポリエスに本拠地を構え、さらに有名になろうとしている。
まさに世界の中心的場所だ。
そのポリエスで、ある一人の少年とこれから出会う仲間たちの物語が始まる。
この物語の主人公はポリエスにある「リトクリーヴ高等学校」に通う高校2年生である。
制服は学校指定の赤いネクタイにグレーの上着とズボン、上着の下は白いYシャツ。
少年はネクタイを上まで締めると首が苦しくて嫌なので、だらしなく下げている。
またYシャツの一番上のボタンも同様の理由から開けている。
髪は金髪で綺麗な紫色の瞳である。
ズボンにジャラジャラした鎖を付けている。
雰囲気的にはヤンキーな感じだ。
リトクリーヴ高等学校はあまり学力が高くない学校である。
学校全体の学力順位は下から数えた方が早い。
授業中は先生の話しをほとんどの人が聞いていない。
さらに生徒のほとんどが無能力者「Eランク」だ。
能力者はS~Eランクで判定される。
Sランク能力者は世界でたった5人しか存在していない。
一ヶ月に一回、学校全体で“スキル・スキャン”と言う行事があり、そこでランクが判定される。
*
― やっと授業の終わりを知らせるチャイムが鳴る。
先生が「明後日に課題を回収する。」と伝えているが、皆帰る準備に夢中で聞いていない。
主人公である少年もその一人である。
持ち帰る道具を学生鞄に入れる。
教科書は持って帰っても使わないので置き勉する。
「ジュリウス!」
後ろから自分の名前を呼ぶ声がする。
この物語の主人公である少年の名だ。
“ジュリウス・ウェイン”
声のする方向を振り返ると、茶髪の短髪で前髪を髪止めで止めている同じクラスメートの少女がこちらに近づいていた。
「どうした?」
「今日は予定オフ?」
少女は首を傾げながら質問する。
Yシャツからピンク色のブラジャーが微かに透けて見える。
「空いている。」
低い声で応える。いつも部屋でゴロゴロして携帯をいじっているジュリウスにとっていい暇潰しだ。
彼女はそれを聞いてニコッと微笑むと今日の行く場所を伝える。
「またゲーセンかよ。」
「いいじゃん♪」
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