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第五話~記憶~
僕は不意に思った。
記憶といっても全てを思い出すには無理があるのではないかと。
もし全てを思い出すとしたらいくつの特定の事をしなければならないんだ。
恋音「なぁサマ、僕はどれぐらいの記憶を取り戻せばいいんだ?」
僕は問いかける。
サマ「そうだな、、、5つぐらいかな。」
5つ。
それは
恋音「どんなこと?」
と僕は問いかけると
サマ「第1に幼なじみの事。第2に家族のこと。第3に友達のこと。第4に恋音は何をしていたか。最後第5に何が起きたかだ」
この事から僕は忘れてはいけない一番大切な繋がりを忘れたようだ。
サマ「つまりあとよっつだ。お前があの娘を助けたあとにフラッシュバックしたのはどんなものだ?」
恋音「あの時は…女の子と話してた。たぶん帰り道だったと思う。」
とサマに説明をする
サマ「それは第1の幼なじみの事だ。
幼なじみは家族の次に長い付き合いだしな。」
とサマは淡々と話し出す。
恋音「確かに…幼なじみとはそういうものだもんな。」
サマ「はぁ…」
サマは呆れながら言う。
「まッ第1の記憶は戻ったんだ。無理矢理思い出そうとしても思い出せないもんだ。焦らずいくぞ。」
恋音「…そうだな。」
僕はそう言いながら空に向けて手を広げてあげた。
ー絶対に思い出してみるー
そう心のなかで誓い手を握りしめた。
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