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か?」
住人「ごめんなさい。うち狭くて無理だわ」
恋音「そうですか。ありがとうございました。
はーそう簡単にはいかないか。
三件目、四件目、五件目…。
これで何件目だろう。
もう辺りは暗くなりはじめてた。
よし、これで決めてやる。
恋音「すいませーん」
住人「なんですか?」
恋音「すいません。今晩泊めてはいただけないでしょうか?」
住人「旅人かい?」
恋音「はい。お陰さまでお金もなく困ってたんです。どうかお願いします!!」
僕は深々と頭を下げた。
住人「頭をあげてください。そんなことをしなくてもいいですよ?お入りください!!」
やっ、やったー!
と心のなかでおもい。
お礼をいい泊めてもらえることになった。
住人「君名前は?」
恋音「恋音です!」
住人「いい名前だね」
と微笑んでくれた。
不思議な感覚だ優しさに包まれている感じだった。
そう思ってたらご飯が出てきた。
恋音「い、いいんですか!?」
僕は驚きながら尋ねた。
住人「当たり前だよ!ドンドン食べてね」
恋音「ありがとうございます!!!!」
僕は素直に嬉しかった。
ご飯も食べ終わり、その人はお風呂にも入らせてくれた。
あとは寝るだけだ。
恋音「おやすみなさいです」
住人「はい。おやすみぃ」
寝ようとしたらあのフラッシュバックだ。
今度は男の人と女の人。それに女の子が二人。最初の記憶の女の子とは違うようだ。
テーブルを囲み楽しそうに食事をしている。
僕はおもう。これは、家族の記憶?
顔ははっきり見えない。
…終わってしまった。
なぜだろう。僕は自然と涙が出てきた。
恋音「あ、れなんで?泣いているんだ。」
でもうっすらと笑っている。
きっと嬉しかったのだ、少しでも家族の記憶が取り戻せたのが。
顔がまたも見れなかったのは残念だが良かったと思った。
またこれで明日から頑張れる!
そう思いながら僕は眠った。
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