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「興奮するよ。ふみこの歪んだ顔。本当に美しい・・・」
巧はいつの間にか私を組み敷き、覆いかぶさってきている。
「ほら、声は我慢しないと・・・誰かきちゃうかもよ?」
そう意地悪く、囁きながら、私を深く突き刺す。
激しいリズムが鼓動と同化する。
声を溢さないように我慢をすればするほど、激しい波が私を襲う。
「ふみこ、ほら少し声だしてみれば・・・」
巧の指が私の口へと入ってくる。
強制的に開けられた口からは悲鳴に似た音が零れてしまった。
「大胆だね、ふみこは」
そう言われても、尽きる事のない声。
砂まみれのまま、尽きる身体。
気付けば、どこもかしこも砂だらけになっていた。
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