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エレベーターを降りれば、海と反対に向かう巧。
「ねえ、海いかないの?」
「行くよ。ただ、誰もいない海にね」
なんの事?
「ま、いいじゃん。大丈夫だから。」
巧は私の手を引っ張りながら林道を進む。
上をキョロキョロしながら歩いている。
何があるんだろう?
「あ、あった。ココを左に行けば・・・」
林の中に入っていく。
セミの声と私達の足音。
そこに波の音が聞こえてきた。
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