第5話

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エレベーターを降りれば、海と反対に向かう巧。 「ねえ、海いかないの?」 「行くよ。ただ、誰もいない海にね」 なんの事? 「ま、いいじゃん。大丈夫だから。」 巧は私の手を引っ張りながら林道を進む。 上をキョロキョロしながら歩いている。 何があるんだろう? 「あ、あった。ココを左に行けば・・・」 林の中に入っていく。 セミの声と私達の足音。 そこに波の音が聞こえてきた。
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