第1話

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……………ろ。……………………きろ。 名護さん(何だ?どこからともなく声がする) 門矢士「起きろ。名護啓介」 名護さん「う…ここは…?俺は、死んだはず」 門矢士「ああ、残念ながらそうらしいな」 名護さん「死んだらセーブ地点に戻ると思っていたが」 門矢士「あれはイベント戦闘っていうらしいぞ」 名護さん「よくわからないな。君は誰だ?」 門矢士「俺の名は門矢士(かどやつかさ)だ」 名護さん「カドヤツカサ…?」 名護さん(てっきり門矢士(もやし)かと思ったが違うのか) 門矢士「時間がないからよく聞け。お前のいる世界は財団Xに狙われている。奴らからこの世界を守るためにはお前の力が必要なんだ」 名護さん「財団…?嶋財団とどっちが凄いんだ」 門矢士「うるせぇ、ちょっと静かにしろ。とにかく、お前に死んでもらう訳にはいかないから、ちょっとズルをしてお前を復活させる。ただ、今回だけだ。次からは死んだら終わりだから気をつけろ」 名護さん「なんて不親切なゲームだ」 門矢士「文句言うな。じゃあ復活させる。ちょっとくすぐったいぞ」 名護さん「ンアッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」 ~道端~ 名護さん「朝日…」 名護さん「俺は一晩中路上に放置されていたのか」 名護さん「何だかよくわからないが、俺は甦ったらしいな。名護啓介伝説の新たなる1ページだ」 名護さん「いや、冷静に考えて俺は昨晩出かける途中、うっかり道端で寝てしまい夢を見たんだろう。死者が生き返るわけがない」 名護さん「早く家に帰ろう、恵に怒られる」 ~家~ 名護さん(裏口から入ろう…) 恵「あら、名護くん。おはよう」 名護さん「!?…お、おはよう」 恵「何してるの?こんな朝早くに…」 名護さん「朝の散歩だよ」 恵「あらそう。私は何か早起きしちゃって」 名護さん「よかったら一緒に歩かないか」 恵「いいわよ。じゃあ着替えてくるわ」 名護さん「ふう、何とかごまかせたようだな」
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