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……………ろ。……………………きろ。
名護さん(何だ?どこからともなく声がする)
門矢士「起きろ。名護啓介」
名護さん「う…ここは…?俺は、死んだはず」
門矢士「ああ、残念ながらそうらしいな」
名護さん「死んだらセーブ地点に戻ると思っていたが」
門矢士「あれはイベント戦闘っていうらしいぞ」
名護さん「よくわからないな。君は誰だ?」
門矢士「俺の名は門矢士(かどやつかさ)だ」
名護さん「カドヤツカサ…?」
名護さん(てっきり門矢士(もやし)かと思ったが違うのか)
門矢士「時間がないからよく聞け。お前のいる世界は財団Xに狙われている。奴らからこの世界を守るためにはお前の力が必要なんだ」
名護さん「財団…?嶋財団とどっちが凄いんだ」
門矢士「うるせぇ、ちょっと静かにしろ。とにかく、お前に死んでもらう訳にはいかないから、ちょっとズルをしてお前を復活させる。ただ、今回だけだ。次からは死んだら終わりだから気をつけろ」
名護さん「なんて不親切なゲームだ」
門矢士「文句言うな。じゃあ復活させる。ちょっとくすぐったいぞ」
名護さん「ンアッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
~道端~
名護さん「朝日…」
名護さん「俺は一晩中路上に放置されていたのか」
名護さん「何だかよくわからないが、俺は甦ったらしいな。名護啓介伝説の新たなる1ページだ」
名護さん「いや、冷静に考えて俺は昨晩出かける途中、うっかり道端で寝てしまい夢を見たんだろう。死者が生き返るわけがない」
名護さん「早く家に帰ろう、恵に怒られる」
~家~
名護さん(裏口から入ろう…)
恵「あら、名護くん。おはよう」
名護さん「!?…お、おはよう」
恵「何してるの?こんな朝早くに…」
名護さん「朝の散歩だよ」
恵「あらそう。私は何か早起きしちゃって」
名護さん「よかったら一緒に歩かないか」
恵「いいわよ。じゃあ着替えてくるわ」
名護さん「ふう、何とかごまかせたようだな」
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