第1話

～カフェ・マル・ダムール～
嶋さん「遅いぞ名護くん、渡くん」
渡「すいません、待ちましたか」
嶋さん「いや…………いま来たところだ」
名護さん「さっき遅いぞって言ってませんでした？」
嶋さん「細かいことはいい。そんなことより名護くん。君にはこれから冒険の旅に出てもらう」
名護さん「そのことなんですが…諸々の事情を聞かせていただきたいのですが」
嶋さん「細かいことはいい」
名護さん「よくない！」
嶋さん「上司の命令だ。それ以外の理由など毫も必要ない！」
名護さん「理由を説明しないと法に違反するぞ！いいのか、俺は自分の父を法廷で裁き自殺に追い込んだ男…！」
嶋さん「法律など知らん、私がルールだ。まぁ冗談は置いといて、本作戦については私もよく聞かされていない」
名護さん「何ですって…？『素晴らしき青空の会』以外の意思が介入したミッションということですか」
嶋さん「ああ。仔細が漏れると遂行に支障が出るのだろう。それだけ重要な作戦だ。失敗は許されない」
名護さん「私が冒険に出ることがそんなに重要だと…？」
嶋さん「そうらしいな」
名護さん「一体クライアントは誰なんですか」
嶋さん「政府筋、とだけ言っておこうかな」
名護さん「それで、目的はキングの抹殺ですか。しかし、ファンガイアが暴走しているような兆しもありませんし、ネオファンガイアの件ならますます彼は関係ないでしょう。一体どうして」
嶋さん「聞いていない」
名護さん「…………………」
嶋さん「………………………………」