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渡「じゃあ行きましょうか名護さん」
名護さん「ブツブツ・・・」
渡「名護さん?ニキビですか?」
名護さん「これは呟く擬音だ」
渡「何だただのオノマトペですか。黙ってください気が散ります」
名護さん「ここは幹線道路の側だぞ。俺のぼそぼそ声ぐらいどうということはないだろう」
渡「精神的なものですよ。別に名護さんが嫌いなわけではない…と思いますが。それより、何をそんなに呟くことがあるんですか?なう民か何かですか?自己承認欲求たまっちゃってるタイプですか?」
名護さん「リアル独り言で注目されるのは何か違うと思うのだが…。いや、この作戦の裏に何かあるんじゃないかと思って」
渡「名護さんの割には頭を使っていますね。ご褒美にフエッスルを上げましょう」
名護さん「渡くん、反抗期か?」
渡「しかし、裏に何かあるというのなら多分あるんでしょうね。人間とファンガイアの共存を掲げる登太牙、彼を始末したい人間、魔族ならそれなりにいるでしょうし。権力者階級なら尚更かもしれません。嶋さんも警察、防衛関係とズブズブでしたし、利用しようとして逆にハメられたんじゃないですか」
名護さん「う~む、だが何故俺なのか。確かに俺は伝説的なバウンティハンターでファンガイア狩りの英雄。視力を失いかけながらも愛の力で強敵を討滅した偉大な戦士ではあるが、今は一戦を退き嫁とラブラブするリア充」
渡「確かにこんな妄想狂は適任ではないかもしれませんね。ですが、ハリウッドの映画とかでもリタイアした元FBIとかCIAが活躍するじゃないですか。都合がいいんでしょそういう今は首輪に繋がれていない人が」
名護さん「俺は別に辞めたわけではないのだが。あと、疑問はまだあるぞ。登太牙抹殺の件を君に伝えてしまっていることだ」
渡「嶋さんのドジじゃないんですか」
名護さん「まぁ彼が今回の作戦に恭順するわけもないし、反抗心からそうした、という可能性はある」
キバット「お前ら微妙に会話が噛み合ってないぞ」
渡「そもそも、嶋さんに依頼するほうがおかしいんですよ。もっとこう、ファンガイアとの共存とかマジありえねぇ、根流しスッペみたいな人に頼めばよかったんだ」
名護さん「そう考えると、この作戦のすべてが微妙になってくる」
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