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~社長室~
太牙「やぁよく来たね渡。そろそろ来る頃だと思っていた」
渡「兄さん、お年玉ならもっと堂々とくれたって」
太牙「え?」
名護さん「どうやら彼にはツッコミの素質がないらしいな」
渡「何で僕をおびき寄せるような真似をしたんです?連絡出ないのもそのためだったんですね。気を引きたい彼女かっつうのこの振られ男が」
名護さん「何?大牙は俺たちを誘い出していたのか」
太牙「暗殺云々もジョークさ。心配してくれたのは嬉しいけどね」
名護さん「ふざけるな!貴様のせいで俺は宇宙塩を味噌ぶりだぞ!許せる!」
渡「普通に呼べばいいじゃないですか」
太牙「それは…できない。通信は傍受される危険性があるからな」
名護さん「統合失調症だな。病院へ行きなさい」
太牙「本当なんだ!今回だってお前たちの方から来てくれなくちゃならなかったんだ。要件は隠して」
渡「どうやら厄介事の勘はあたったみたいですね」
名護さん「まったくだ。つらいな、身内が精神病というのは」
渡「名護さんはほっといて話を進めましょうか」
太牙「この部屋は完全防音だし盗聴器のたぐいもなければ渡の健全な育成を阻害するような有害な図画文書もない。安心だ」
名護さん「俺達がスパイの変装という可能性はないのか」
太牙「僕はキングだ。その程度見破れる」
渡「僕もこの姿である以上本物であることは確か」
キバット「お前いつまで変身してんだよ」
名護さん「それで何の用なんだ」
太牙「いいか、よく聞いてくれ。今日話すのは他でもない、僕達の目下最大の敵、“財団X”についてだ」
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