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徹也より1時間も遅く帰宅した父親は紅潮した頬を輝かせつつ、ベッドに突っ伏す徹也に、
「あの子お前と同じ5年か。エロい体だったな。兄貴がお前を気にしてすんませんすんませんって何回も言ってたぞ」
と缶ビールをあけながら言った。
「あの子ちょっと変なんだ」
徹也は鼻をすすりながら起き上がり、枕元に置いたティッシュ箱に手を伸ばした。
「風邪ひいた」
「湯船につからんまま出たからな、あの子全然恥ずかしがってなかったし気にせず入ればよかったのに」
「そんなことできるわけないだろ」
ティッシュで鼻をかむ徹也の横に腰掛けると、父親はいやらしく微笑んだ。
「そうか?お父さんならガン見しちゃうけどな」
自分の息子と同い年の子供の裸に対してそんなことを言う父親に嫌悪感が沸いたものの、咎めたりはしなかった。
だって、マリアの裸は確かに刺激的だったからだ。
揺れる乳房の先端はピンク色で、足の付け根には徹也と違いまだ大人の象徴がなかった。
透き通るように白い肌はほんのり赤く色付いていて、濡れた長い髪をそのままに無邪気に湯船に浸かったマリアを見かねて兄貴がタオルで髪を纏め上げてやった時は、伏し目がちに世話焼きな兄貴を見つめていて、その視線は妙に色っぽかった。
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