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prologue
どんどん苦しくなって、肺の酸素がなくなっていくのがわかる。
「はぁ…、はぁっ…!」
足が痛い、
少女の足はもう自分で動かしてる感覚がなかった。
ただただ、一つの言葉を自分に言い聞かせながらひたすら走った。
逃げなきゃ
どのくらい なんて、わからないと少女は思う。
この暗闇はどうすれば消えるの、ねぇ…
届くはずのない声を、届かない人へ叫んだ。
助けてよ、礼耶(ライヤ)!
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