prologue

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ピピピっ   ピピピッ   ピピピっ 聞きなれた毎朝の音が部屋中に鳴り響く。 「…んぅ…!」 音源はわかっているのに場所がわからない、そんなもどかしさも睡魔にはかなわない。 少女は力任せに手を挙げる。 ガンッ! 「いっ!?」 ピピピっ  ピピピッ  ピピピっ 違うところにヒットしたようだ。勝ち誇ったように音はなり続ける。 「いっっったああっ!?」 少女はその痛みに跳ね起きた。 「…ああ」 少女はやっと目を開けて、朝日を確認するようにカーテンも開けた。 まぶしい… そして少女は今日もつぶやいた。 「また…、朝が来ちゃったんだ」
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