第5話

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洋介は海を見ている。 水平線がぼやけて見える。 でも、洋介はその先を見ているみたいだった。 水面に映る『月』と『星』 波が打ち寄せるたびにキラキラと輝く。 「みのり、オレが居なくなったら、ちゃんと彼氏作れよ」 囁く程の声だった。 「ん、なんで?」 「なんでって、オレは戻って来れないかも知んないし、連絡だって出来ない」 「いいよ。ワタシは待ってるから。洋介が戻ってくるの待ってるよ」 「・・・だから待たなくっていい」 「待つし」 「お前話聞いてないの?」 「聞いてるし」
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