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「ふふふ、いいんだよ、みのり。それが『普通』だからさ。」
ふみちゃんは鏡の奥を見るような遠い目をしていた。
「あのさ、ふみちゃんに聞きたかったんだけど。」
「ん?ああ、巧の事?」
「うん。先生と別れたの?」
「・・・・そうだね。初めっから付き合って無かったのかもしれない・・・」
ふみちゃんの目に涙が浮かんでいる。
「ご、ごめん。変な事聞いちゃって。・・・ふみちゃん大丈夫?」
全然大丈夫そうに見えないんだけど。
「・・・ぐすっ。・・・大丈夫じゃないけど、巧が居てくれたから少し大丈夫。」
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