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先生と別れたんだ。
でも、なんか事情がありそうだし。
ふみちゃんはあまり自分の事を語らない。
ワタシが聞けば答えてくれる。
でも、自分からは話さない。
そして、今も黙っているから、言いたくないんだと思った。
「ふみちゃんはみのりのだから。巧にもそう言っといてね!」
髪を乾かす手を止め、ワタシをみるふみちゃん。
「ふふふ、言っとくよ。」
ふみちゃんは本当の笑顔でワタシに笑いかけた。
「さ、洋介先輩が迎えに来るんでしょ?早く用意しなきゃね。」
「え、いいの?ワタシはふみちゃんと二人でイイんだけど・・・」
ふみちゃんは苦笑しながらも『洋介先輩のファンにヤラれてもいいなら。』なんて言った。
たしかに、洋介と一緒の方が安全だよね。
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