第4話

7/19
前へ
/36ページ
次へ
先生と別れたんだ。 でも、なんか事情がありそうだし。 ふみちゃんはあまり自分の事を語らない。 ワタシが聞けば答えてくれる。 でも、自分からは話さない。 そして、今も黙っているから、言いたくないんだと思った。 「ふみちゃんはみのりのだから。巧にもそう言っといてね!」 髪を乾かす手を止め、ワタシをみるふみちゃん。 「ふふふ、言っとくよ。」 ふみちゃんは本当の笑顔でワタシに笑いかけた。 「さ、洋介先輩が迎えに来るんでしょ?早く用意しなきゃね。」 「え、いいの?ワタシはふみちゃんと二人でイイんだけど・・・」 ふみちゃんは苦笑しながらも『洋介先輩のファンにヤラれてもいいなら。』なんて言った。 たしかに、洋介と一緒の方が安全だよね。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

395人が本棚に入れています
本棚に追加