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「優陽、見すぎ」
「そうそう、いくら俺達がカッコいいからってさぁ~!」
月の言葉と雪の言葉。
今度のターゲットは私といわんばかりに、二人は楽しそうに、戸惑う私の顔を視界に映した。
……月と雪に真っ直ぐと見つめられた私は、頬が赤らんでしまう。
サンドイッチに齧り付こうとしてやめた。
いくら歳をとっても、女には変わりないのだ。
こんな美少年の前で、大きな口を空けてサンドイッチを頬張る事なんて……出来ない。
……思わず手が止まった。
月はそんな私に気がついて、すぐ視線を逸らしてくれた。
けど雪は、面白がって更に人の顔を見てくる。
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