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やっぱり……気にしすぎなのかしら?
月が見てこようと、雪が見てこようと、別にいいじゃない。
気にする必要なんかないわよっ!!
……そのままサンドイッチに齧り付く。
その瞬間、雪が立ち上がる。
「ごっちそーさん! まぁ義姉貴は、月と居る時が一番幸せそうだから、俺達の出番はねぇーよな」
と言った雪は、ヒラヒラと手を振ってキッチンから出て行く。
雪の言葉に、ちょっと恥ずかしくなった。
私が私しく居られるのは他でもない。
……彼の隣だけだ。
「さーてと。雪も帰ったし、一緒にお風呂でも入る?」
キッチンのドアが閉まったと同時に放たれた月のその一言。
私の食べていたサンドイッチが、ポロッと口から落ちてしまう。
ななな、何て言いました?
……!?
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