壊れていく心

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……朝食で出したサンドイッチは、玉子サンドにツナハムサンドに、野菜サンドにフルーツサンドと、バリエーション豊かに作ってみた。 もちろん飛行機の中で食べられるように、桜さんにも渡してある。 桜さんはまた飛行機に乗らなきゃいけない……と愚痴を言い、今にも死にそうな顔をしていた。 ……そしてサンドイッチを片っ端から平らげていく二人に、特製のミックスジュースを作ってあげた。 「今から二人きりなんだから、それ食べたら帰ってよ?」 と少し膨れながら言う月。 その言葉に雪はニヤニヤしているだけだ。 「いいじゃんかよー! どうせいつも二人きりなんだろ?」 「二人きりなんて、なかなかなれないんだよ!」
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