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「花音っ、弓弦いるから!
お腹すいたみたいだから下でミルクあげてただけ」
「ほんと?ほんと?」
「本当。」
小さな花音にぬくもりが伝わるように
ぎゅっと
ぎゅっと
強く抱き締める。
「花音」
「な、に?」
「花音はちゃんとお母さんできてるよ」
「っ」
「ただ、一人で頑張りすぎるのが花音の悪いところ。
花音、なんのために俺がいると思ってるの?」
「わかんな、ままって、どうすればいい?」
「花音、そのままでいいよ。
だからもう少し俺を頼って」
「うん」
「強くならないと。
花音は強いから、自分を信じて」
「う、ん」
『んぎゃぁ、んぎゃぁ』
「・・・」
「・・・」
「弓弦、俺達じゃないと嫌みたい。
抱っこしにいこうか」
「うん」
母は強い
それは痛みを乗り越えて
子どもを慈しむことが出来るからだと思うのです。
『家族』 END.:*゜.*。*゜.**。゜
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