387人が本棚に入れています
本棚に追加
ガタンッ ガタッ
「……なんだ?」
「まさか泥棒?花音ちゃん平気?」
「……満月、弓弦よろしく」
ぐっすり眠る弓弦を満月に任せて、急いで階段を上がる。
音のする場所は……俺の使ってた、花音が寝ているはずの部屋。
ーー・・・花音?
慌てて部屋に入ると、タオルや毛布が散乱している。
その中心にへたりこんで花音は泣いている。
「花音?どうしたっ?!」
「さくさ、どうしよ……」
「え?」
「ゆづる、いない
わた、わたしが、ままできてないから?
どうしよ、どうしよう?!ゆづる、いないぃっ!!」
最初のコメントを投稿しよう!