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おずおずと店内に入れば、思わずホッと息をつく。
昔からあるような、暖かみのある店内。
オレンジ色の明かりは店内を淡く、明るく照らし出し。
アンティークの置物や陶磁器は、店内の雰囲気と相まって可愛らしい。
「そこに座ってな。
今タオル貸してあげるから」
「すいません、ありがとうございます」
座ってと言われても……今座ったら確実に濡らしちゃう。
「あれ？女子高生」
あれ？
さっきの人より声が若い。
あ、男の人。
うっわ、イケメン。
「お、朔
その子になんか服貸してやって」
「え、叔父ちゃんこんな若い子に手出してんの？」
叔父ちゃん？
親戚かな？
そういえばどことなく、似ている気がする。
「んなわけねーだろ。
この雨だから雨宿りしてもらおうと思っただけだよ」
「あー、なるほど」
「いや、服はいいです」
そこまでお世話になれないし。
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